マイクロソフトWord公式テンプレート版「エンディングノート」

2013.12.20|佐々木悦子著書など刊行物

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佐々木悦子監修の気軽に始めるテンプレート版「エンディングノート」がMicrosoftOffice公式テンプレート(ワード版)になり、Officeスタイルインタビューの取材記事がMicrosoftOfficeサイトに掲載されました。
下記、Officeスタイルインタビューより引用いたします

MicrosoftOfficeテンプレート(ワード版)公式ページはこちらから
映画『おくりびと』のヒットや「終活」という言葉の浸透により、ここ数年、人生の終末をタブー視せず、前向きにとらえる機運が高まりつつあります。 その気軽なアウトプットの手段として、注目されているのが「エンディング ノート」。エンディング コンサルタントとして活躍する佐々木悦子さんに、 最期まで自分らしく生きる、納得した時間を過ごすためのエンディング ノートの書き方や Office を 活用した作り方のコツを伺いました。

終活とは?エンディング ノートとは?

最近よく耳にする「終活」とは、人生の終末期を自分らしく過ごすために生前から準備する活動のことです。そして「エンディング ノート」は最期の生き方を設計する一つの手段で、自分自身の人生を振り返り、想いを残し、誰かに託すためのものです。「何から手を付ければいいのか…」と悩んでしまう方も多いのですが、わたしはよく次のような質問をすることにしています。
「今、この瞬間に旅立つとしたらあなたは何をしたいですか?
もし、やり残したことがあるならそれはどんなことでしょう?
それが実現できるとすれば、いつまでに誰とできることですか? 」
みなさんはどんなことが思い浮かぶでしょうか?

自分らしい最期を迎えるためには
思った以上にやることがいっぱい


今、この瞬間に旅立つとしたら? 救急車で運ばれるとしたら? ――
パッと思いつくだけでも延命治療を希望する / しない、希望する葬儀の形式や案内を出す人 / 出したくない人、大事な人へのメッセージなど、やるべきことが本当にたくさんあることに気付くはずです。セミナーではよく「うっかり死ねませんよ」と冗談を言うのですが、意外にも現実です。エンディング ノートは、そんな気づきを与えてくれるきっかけにもなります。
一般的にノートに記しておいたほうがよい項目は、大きく分けると次の 5 つです。

(1) 自分に関すること (生い立ち、人生の振り返り)
(2) 家族や大切な人へのメッセージ
(3) 介護・医療に関すること
(4) 葬儀・墓に関すること
(5) 財産や・相続に関すること (別途、遺言書が必要な場合も)

最初は書きたいことから始めても OK
若い世代ならラブ レター感覚で


書店で販売されていたり、葬儀社や司法書士事務所が無料提供しているものなど、さまざまなエンディング ノートがあります。手にとってみると、多くの方は「こんなに書くことがあるの! 」とビックリされるかもしれません。ですが、すべてを完璧に記入する必要はないので、ご安心を。書けるところから、書きたいことからでいいのです。絶対に必要な情報以外では、母の味レシピを残される方もいらっしゃいますし、恥ずかしくて言えなかった感謝などから始めてもよいと思います。わたしは 30 ∼ 40 代の若い方にもエンディング ノートづくりをおすすめしていますが、その場合はラブ レターを綴る感覚で気軽に始めてみては、とアドバイスしています。事務的な情報ばかりでなく、個人の人柄がにじみ出る情報を記すことも遺された人には大切な思い出になります。

ノートの存在を伝える、
心境の変化に応じて更新することも大切。PC の活用も


一度書いて終わりではなく、1 年に 1 回は見直すこともおすすめしています。人間の心境は日々変わっていくものだからです。また、書いた内容を無駄にしないために、ノートの存在を信頼できる周りの人にきちんと伝えておく、万が一のときの対応を家族と話し合っておくことも大事です。Word のエンディング ノートは好きなところから始めたり、必要のない項目は削除したり、何回でも気軽に書き直せるので便利です。
財産やお世話になった方の住所などは一度入力してしまえば、あとで書き直す必要もありませんし、定期的に更新する情報は上書きすれば常に最新版だけが残ります。遺影にこの写真を使ってほしいと、写真データを貼りつけておくのもよいですね。近頃は自治体の主催で終活セミナーが開かれることも多くなりました。ぜひテンプレートと一緒に、こうした機会を利用して自分らしいエンディング ノートを完成させてください。