2014年3月5日、冷たい雨の降りしきる中、豊島区の金剛院にて、「第一回としま終活フェア」が開催されました。
あいにくの天気にも関わらず、普段から地域の方々に親しまれている金剛院には60名以上の方が集まられました。
「地域の商店街でチラシをもらってきたの」
「友達に誘われてね、こういうの初めてなんだけど・・・」
「今日、終活はじめるの!」
などなど様々な声が聞こえる中での開催となりました。
なんと今回のフェアの中で行われた、「終活セミナー」はお寺の広々とした本堂にて、御本尊様に見守られながら、厳かな雰囲気の中で行われました。
「改修されたばかりの本堂中に入るのは初めて」という地域の方もいらっしゃり、特別な機会となりました。
そのため、本堂の中は満席。立ち見も出るほどの盛況でした。
そんな中、セミナーは日本介護予防協会の乙黒先生による「健康体操(ロコモティブトレーニング)」からスタートしました。日常動作の中にあるトレーニングや日常ではあまり意識を向けない部分を動かす体操をレクチャーして頂きました。足の指など普段なかなか動かさない部分は思うようにいかない方も多かったのではないでしょうか
本編の「終活セミナー」では、当協会代表の佐々木よりオリジナルテキストを使った、終活の講習を行いました。
相続や遺品の整理など、いざ考えてみると非常に大きな問題に、皆さんは大きくうなずきながらお聞きになっていました。
大切なことは「誰に託すのかを決めておくこと」、「情報収集をして比較検討すること」など、気持ちの面から法的な部分、お金に関することまで多岐に渡って、丁寧に解説されました。
休憩時間には各ブースにおいて、出店企業による相談会やおくりびとアカデミー様による納棺の儀のデモンストレーション・納棺体験が行われました。
特におくりびとアカデミーのブースには数十人の人だかりができていました。
初めて見る納棺の儀、所作の美しさや一つ一つの意味に皆さん聞き入っていました。多くの方が笑顔で棺桶に入られ、手を振る姿も印象的でした。
自分が知らずに終わってしまうかも知れないことも、興味を持つことで知ることができるんだと感心していらっしゃいました。
その他、ブースでは葬儀相談、海洋散骨、遺品整理、手元供養品をはじめ、税理士や行政書生書士の先生への相続相談、遺影写真撮影、自分史づくりなど様々な「終活」を応援する企業が出展し、賑わっていました。
「今日もっとおめかし、してくればよかったわ!!」
と遺影写真撮影の前で、嘆かれる方も少なくありませんでした。皆様、次回はお気を付け下さい。
後半のセミナーでは日本介護予防協会の田中直毅先生より、簡単なエクササイズを交えながらリラックスした雰囲気で講演が行われました。
とりわけ元気なうちは「介護」と聞くだけで自分には関係のないことだと思ってしまいがちですが、介護予防こそ元気なうちから始めることで、「元気で長生き」を実現できるのだと訴えておられました。田中先生、貴重なお話を有難うございました。
第一回の終活セミナーは以上のように大盛況のうちに幕を閉じました。
半日間のあっという間の時間でしたが、充実した終活フェアとなりました。
記事提供:スポットライト出版 渡部(JESSサポート会員)