50名の参加者。
ある男性の方が私にこう話してくださった。
「ぼくはね、自分の人生は自分でしっかり描いていこうと思ってね。今、遺言書を一生懸命書いてるんだ。主に二つのこと書こうと思っているんだよ。
ひとつは、葬儀。もうひとつはお墓。
息子がひとり九州にいるんだけど、あんな遠くから来ていろいろ面倒かけたくないし(費用も精神面でも)、だから葬儀は火葬だけでよい。と書きたいんだ。
そして、お墓は僕があととりなんだけど、先祖には悪いけどね、僕で終わりにしたいんだよ。このまま無縁になってしまってもよいと思っている。僕自身はね、海洋散骨が希望で、一粒たりとも骨を残したくないんですよ。」
『息子さんを大事に思っていらっしゃるんですね。そういったお考えの方も最近では増えていらっしゃいますよ。でも、息子さんの気持ちもあるかもしれませんよ。葬儀やお墓のあり方は、費用だけではjなく心の問題でもありますからね。』
葬儀もお墓も自分のことを誰かにゆだねなければならないから難しい。
あの方の一途なまなざしの奥に描いているのは、間違いなく九州の息子さんでした。
≪佐々木悦子のアメーバブログ「旅の案内人のブログ」から勉強会記事を抜粋しています≫